技能五輪を終えての報告

先日、山口県で開催された技能五輪全国大会に参加してきました。
参加種目は"電子機器組み立て"で、競技と開・閉会式を含めて3泊4日の旅行となりました。

これは、用意された基板に回路を組み立てるだけではなく、既存のパターン図を解析して回路図を描いたり、PICマイコンのプログラムバグを訂正したり、壊れた機械を修理したりと、さまざまな知識や技能を必要とする種目です。

実際、出された課題は不思議なものばかりで、試作課題はテルミン(手をかざすだけで音が変化する電子楽器)の製作でした。通常は人体との静電容量を測ったり、CdSを使って光量の変化を見たりするものなのですが、今回は距離センサで手との距離を測ってヤマハの音源IC(エレクトーンなんかに使うやつ)から音を出そうとしていました。テルミンなのに連続的な音の変化が出せないという欠点はありますが、ピアノ音やトロンボーン音など、音色も変えられる優れものです。
ちなみに、修理課題はロボットアームとターンテーブルを用いた"電動ハノイの塔"でした。「これって電子機器組み立てなのか?!Σ( ̄□ ̄;)」という突っ込みはおいといて、好奇心がそそられる課題ばかりでした。

全国大会への参加は今年で2回目なのですが、参加者にはプロも多く、その技術レベルと装備には本当に圧倒されます。もちろん、課題にはPICを用いたものや技術計算(電子部品の特性計算やプログラミング問題)等もあるため、僕のような情報系の学生でも何とか理解はできるのですが、実際にスズめっき線で試作回路を組むとなるとスピードで大きく引き離されてしまいます。 orz

一緒に参加したプロの選手(マツダの方だそうです)に話を聞いてみたところ、そういう会社には仕事もせずに技能五輪の練習だけをさせてもらえるエリートな部隊が存在するそうです(;^_^ A

僕自身の結果は3課題中2勝1敗という感じで、問題は全部解けたのですが、配線スピードの遅さが敗因だったようです。メダルはもらえませんでしたが、国際大会のネックストラップ(参加賞)を頂いたのでよしとしますヽ(´ー`)┌