リアルという不自然

産総研がものすごいロボット公開してしまいました.
その名も「HRP-4c

いちおう,前々から「HRP4は女性型になるらしい」とは聞いていたのですが,HRP-2やHRP-3のレイバー的なデザインからは想像もつきませんね.実際のところHRP-4cはHRP-3の直系ではありませんしw

ちなみに,顔と手の部分は株式会社ココロ(アクトロイドを作った会社)の謹製だそうです.
というか,どうみてもアクトロイド顔ですねwww

それにしても,このロボットは女性の歩き方を研究するという目的で作られたと聞いていたのですが,それだとこんなリアルな顔は必要ありませんよねww いったいどうしてこんな外見になったのでしょうか?

産総研理事によると「今回のロボットがこのような外見をしているのは人目を惹くため」だそうです.

すばらしいですね.それでこそ日本ww.その目的はかなりハイレベルに達成されていると思います.その証拠に,昨日から
「このロボットってCLOTHOのいる研究所のだよねww」
「これってCLOTHOの日記にあったアクトロイドだろww」
みたいなメールが殺到しています(苦笑)

実際のところ,自分の所属してるチームはこのロボットには直接関わっているわけではないのですが,歩き方や体型のデータはうちのセンターのっぽいです.

まぁ,このデザインならいろんな意味で注目されて当然なHRP-4cですが,見かけだけのネタロボットというわけではありません.むしろ「日本が誇る世界最先端のネタロボット」です.

実際,これまでにも女性型のロボットは数多くありましたが,身長158cmで体重43kg(バッテリ含む)なんてスリムさで自律歩行可能なロボットは他にないはずです(※先日紹介したアクトロイドは歩けません)

そして足首.これまでのロボットでは身長こそ人間サイズでしたが,靴のサイズは人間の二倍以上あるのが普通でした.それが,足首部分の改良などにより人間の靴程度のサイズでの歩行を可能としています.

あと,腰にロール軸が追加されている点も見逃せません.これにより,今までのロボットではできなかった動作・・・えーっと,フラダンスやモデルウォークが実現できるはずです.産総研ならいつかやってくれるはずです(ぇ

そして,頭部にも一般のヒューマノイドには見られないロール軸(通称:萌え軸)が装備されており,首を傾げる(かしげる)動作が可能なです(←なんに使うんでしょう?)

ちなみに,このページで歩行時のムービーを見ることができるのですが,ヒューマノイドに興味のある人であれば,3つめの方向転換動作のスムーズさには驚くこと間違いなしです.

つまり,技術的にはすごいはずなんですよ(笑)

だけど,これをみた海外の人たちは,
「日本人は国家をあげて,メイドロボとガンダムを作ろうとしてる」
とか思っちゃうんでしょうね.

やっぱりそうなのかなぁ(汗)
PS.機構的とかデザイン的には,ドロッセルみたいなのが良いと思うんですけどね(ディズニーだから無理か)